天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
「な、ならば!」

真っ赤な顔を上げ、筱萠は大きく声を張り上げる。

「わしは王子様を探しておるのじゃ!」

「え、ええ、それは先程聞きました」

「そ、そうじゃったな…わしとした事が…は、恥ずかしい…」

いつの間にやら二人を生暖かい目で見守る周囲の面々。

時折美葉や皇帝が「頑張れぇ」だの「もう少し」だのと声援を送る。

何だこの告白企画。

< 215 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop