ハーレム ブラッド
「まぁ…複数の吸血鬼に襲われたら血液がなくなるだろうな。」


「そうよ。

でもあなたは無限の血液って言う吸血鬼にとっては夢のような能力を持ってるから。」


「まぁ…相手が誰であろうと無闇やたらに話すことじゃないな。」


「それから、クラスにいる山下さんには気を付けなさい。」

「え?」

「山下クーニャは吸血鬼よ。」


「…吸血鬼は皆美人なのか?」

「あら…私のことも入ってるの?」

「まぁな。」

「吸血鬼は血を吸えば若さも保てるし、まぁ美人が多いわね。」

「私もダンディだろ?」

榊パパが言う。

「父さんは黙ってて。


山下さんは4日前が誕生日なの。

つまり、そろそろ血液を吸わないと危ないの。」


「なんで17歳なんだ?

半端じゃないか?」

「数え年で18歳。

切りの良い数字だ。

吸血鬼としての成長が安定する。


そもそも0歳は無いからね。」


「まぁ…特に興味もないし良いか。」

「話を戻すけど、普通に生活してたら誰もあなたがそんな能力を持ってるとは思わないから大丈夫だとは思うけど。」


「姫野…出来たから運ぶの手伝って。」


料理が運ばれ、会話の絶えない楽しい夕食だった。
< 13 / 500 >

この作品をシェア

pagetop