ハーレム ブラッド
預かります
翌日


VAP



ガチャッ!

幸大が二人の部屋に入る。


「入ってくんな!!


…ってお前か。」

マリアが言う。

「おい、聞いたぞ?


他の職員を威嚇してるって。」


「いいだろ、別に…」


「まぁ…まだ仕方ないな。」

カチャッ…


沙羅がトイレから出てきた。


「あ…」

沙羅は顔を赤くする。


「なんだよ…」

「そ、その…

こんばんわ…」

「まだ夕方だしこんにちはじゃないか?」

マリアが言う。


「どっちでも良いだろ…


てか、二人とも服が昨日と違うんだな。」


「はい…先生がくれました。」

「仕方なく着てやってんだよ…」


「風呂とかは?」

「あう…」

沙羅が顔を真っ赤にする。


「セクハラ!」

マリアが言う。

「いや…そういう意味できいたわけじゃねぇから…」


「先生が濡れたタオルをくれて…二人で拭きました。」

「それからこれをくれたんだけどよ…」


マリアがお菓子の箱を開ける。


「ヘアピンとゴム?」

「ああ…

でも、私は不器用でさ…」

「つまりできなかったと?」

「その…私も、したことなくて…」


沙羅が言う。
< 178 / 500 >

この作品をシェア

pagetop