ハーレム ブラッド
放課後


職員室

「ごめんね、手伝わせちゃって。」

「まぁ…桂木先生一人じゃ大変でしょうし…

よっと。」

ドサッ。

大きな段ボールが3つ重なる。

「で、何なんですか?

かなり重かったですけど。」

「明日配る資料集なの。

授業で配るらしいわ。

私は新任だから雑用とか押し付けられちゃって。


教室にいた男子が幸大君だけだから一人で運ばせちゃったけど、授業で配る時は他の男子に頼むから安心して。」

「さすがに明日も運ばせられたら登校拒否にもなりますよ…」


「本当にありがとうね。」

「はい。

じゃあ、失礼します。」

幸大は職員室をあとにした。




教室

「あら?

まだ残ってる人がいたのね。」

姫野が自分の席に座っていた。


「先生に雑用を手伝わされてな。

そっちこそ、何で残ってんだ?」


「…。

ところで、君の血液型は?」

姫野が席を立ちながら言う。


「強引に話を逸らすなよ…

O型だけど。」


幸大は明日の時間割を確認して明日も使う教科書を机に入れてる。


「置き勉ね?

私もO型なの。

奇遇ね。」

姫野が幸大に近づく。

「血液型が関係あるのか?」


「そうね…

あなたがO型なら問題はないわ。」
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