ハーレム ブラッド
「私も…良いよね?」


クーニャがキスをした。


「当然、私もしますよ?」

咲子も。

「わ、私も!!」

優衣も。

「し、失礼します。」

沙羅も。

「行くぞ!!」

マリアも。

皆が静かに、優しく、触れるだけの口づけをした。


「お前ら…」

幸大が言う。

「物足りない?」

姫野が言う。

「んなわけあるか!」

「そぉ?

私は物足りないわ。


んっ…」


ごくっ…


「ぷはっ!

お前…何を飲ませた!?」

幸大が言う。

「私たちからの贈り物よ。」

「は?」

「私たちは学校に行ったり…

やることがいっぱいあるからもう行くわ。」

姫野たちが病室を出た。


「幸大さん…」

咲子が言う。

「ん…?」


「もう、睡眠薬が回ってきましたか?」


「少し、眠くなった。」


「幸大さん…今は、ゆっくりと体を休めてください。


では…


…。


…さようなら。」


「咲子?


…。


お前ら…ど…こに…」


幸大が眠りについた。
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