ハーレム ブラッド
その日の夜


「どうだ!!」

マリアがパジャマを着る。

「可愛い!!」

ぎゅっ。

マリアを抱きしめる。

「い…いきなり、抱きつくなよ…」

マリアが顔を赤くしながら言う。

「私も…着ました。」

沙羅が言う。

「…マリア、耳。」

「おう。


…。

却下!

んなこと誰が伝えるか!」

マリアが言う。

「マジか…

だったら…」


「沙羅、幸大が可愛いってさ。」


「だいぶ、はしょったな!?」

幸大が言う。

「長いキザな台詞なんか言えるか!」

マリアが言う。

「私も買えば良かったかな…新しいパジャマ。

でも、これもまだ着れるし…」


「優衣さんはどんなパジャマでも可愛いですよ?」

「でも…マリアちゃんみたいに可愛いと幸大君が…」

「まったく…優衣は甘えん坊だからな…

ほら、おいで。」

「うん!!」


ぎゅっ。

左手でマリア。右手で優衣の肩を抱きしめる。

マリアは照れながら顔を幸大から背け、優衣は幸大の肩に頭を置く。


「女性を侍らすなど良い身分ですね。」

咲子が言う。

「やっぱり、似合ってる。」

「そうですか…良かったです。」

ぎゅっ。

咲子が後ろから抱きしめる。

「咲子…」

「実は最近、幸大さんを後ろから抱きしめるのを気に入ってます。」

「そうか…俺も咲子に抱きしめられるの、暖かくて好きだ。」

幸大が言う。
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