ハーレム ブラッド
某所


「で、何で捕まったんだよ?」

幸大は柄の悪い男たちを正座させて言う。

「この人たちは俺のことを知ってて、まぁ…一年の時の三年生だったからちょっとした知り合いで…


それで、幸大のことを知ってるかって聞かれて友達だって言ったら拉致されて。」

「そうか…災難だったな。」

幸大が言う。

「それにしても強いな。」

行正が言う。

「まぁな。

行正は帰れ。」

「え?」

「お前らもだ。

次にこんなふざけた真似をしたら…死にたくなるくらい後悔させてやるからな?」


「は、はい…」

「行け。」

「し、失礼します!!」

男たちは走り去った。

「さて…行正もさっさと帰れよ?」

「お前は帰らないのか?」

「俺は…

うちのお姫様を迎えに行かないと今ごろどこぞの馬鹿に襲われてるかも知れないからな。」


幸大は駅の方へと歩いていく。


「…。

なんか変わったな。

楽しそうにしやがって!!

榊さんや山下さんといちゃいちゃしやがって…


はぁ…帰ろう。」

行正も立ち去った。
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