ハーレム ブラッド
「僕は頭もいい。

スポーツだってできる。

家だってそこそこの金持ち。

見た目も抜群。

僕とデートしたい子は五万といる。

その僕がわざわざ君を選んだんだ。

大人しく従ってろよ!!」

「ひっ!?」

沙羅が怖がる。

「デートなんか中止だ。

このままホテルに直行だ。


すぐに僕を好きになれる薬があるんだ。」

佐藤が沙羅を見下しながら笑う。

「絶対に…嫌です!!」

「そんなこと言えるのかな?

君の大切な奴は今ごろ…拉致されてる。

もちろんボコボコにされたあとでな。」


「こ、幸大さんに何をしたんですか!?」

沙羅が言う。

「人質になってもらうんだよ。

君や…僕をふった馬鹿な女たち。

それから幸大とかいうクズの周りにいる女たち。


全員、俺の女にしてやるよ。


ありがたく思え!


もちろん…逆らったら彼はただじゃ済まない。


わかったら…大人しくついてこいよ。」

「幸大さんには酷いことをしないでください!」

「それは…お前次第だ。」



駅の近くのホテル街。

「さぁて…何処がいい?

もちろん…昼間だし空いてるだろうからどこでも良い。」

佐藤が言う。
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