ハーレム ブラッド
「いや…すでにマフラーしてるし!!」

行正が自分のマフラーを指差す。

「そうか…」

「幸大は別にマフラーしてないんだから使えよ。」

行正が言う。

「真っ白だしなぁ…

それに、数日前に優衣が…」


回想スタート


数日前


「幸大君、マフラーしなくて寒くないの?」

優衣が言う。

「まぁ、してもしなくても大して変わらないんで。


それにマフラー買うのも面倒ですから。」

幸大が言う。


「じ、じゃあ…もし、マフラーがあったら…使う?」

優衣が言う。

「まぁ、寒いよりは暖かい方が良いんであったら使いますよ。」

幸大が言う。

「そ、そう?

うん…じゃあ…頑張るから!!」

優衣が言う。



回想終了

「明らかにそれはマフラーをプレゼントするな。」

行正が言う。

「だから、俺が別のマフラーしてたら…色々と、な。」

「確かに。」

行正が言う。

「とは言え、そろそろ待ち合わせなんだよな。」

幸大が言う。


「羨ましいな、ちくしょう!」

行正が言う。

「おい…行正。

まだ待ち合わせしてるみたいだな。」

幸大が先ほど見た女性を見る。


「佐藤は女にルーズだからな…

すっぽかされたりしてな。


それか、あの女子が健気でデートの何時間も前に来てたりな。」

行正が言う。
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