ハーレム ブラッド
「マリアは良いの?」

姫野が言う。

「わ、私は…

私はいい…

家に帰ったら自分で指に嵌める。」

マリアが言う。

「そう。

…ま、良いわ。」

姫野が言う。

「マリアちゃんの天の邪鬼は今に始まったことじゃないしね〜。」

クーニャが言う。


「しかし…幸大さんが指輪をプレゼントするとは思いませんでした。」

咲子が言う。

「私は…その…婚約じゃなくて、結婚でも…」

優衣が言う。

「幸大のことだからそこまでに何年、いや、何百年かかるかわからないわよ?」

姫野が言う。

「そんなにかかるか!!

でも…今の俺は学生だし、働いても全員を養うなんて難しいだろ?

だから…その…まだ、待っててほしい。」

幸大が言う。

「私は幸大さんがヒモでも構いませんよ?」

咲子が言う。

「そもそも…私たちは幸大の血さえあれば生きていけるもの。」

姫野が言う。

「いや、一応、男としてだな…」

「甲斐性もないのにかにゃ?

どうせ結婚するなら…子供もほしいにゃ〜。」

クーニャが言う。

「そういうことは結婚してからだろ…」

幸大が言う。

「今時はそうでもないわよ?」

姫野が言う。

「時代に流されないんだよ、俺は!!」
< 448 / 500 >

この作品をシェア

pagetop