僕は女だ!
タイトル未編集
チュンチュン…

「ふわあ…今日もいい天気!」
今日から私夢崎類音(ユメザキルイネ)は高校一年生です!
そんな日だからか目覚まし時計より早く起きてしまって無いいいい!?

「大変!」
時計の針は八を指して居る。どうやら一時間寝坊してしまったみたい。

とんとんとんっ
急いで階段を降りて支度を始める。
歯磨き、髪のセット、化粧、着替え…
「ああん!もっとゆっくりやりたかったよう!」
グチグチ言っても仕方がありません。
さっさと準備を始めます。
「類音〜?起きてるの?」
お母さんが私に声をかけます。
夢崎英恵(ユメザキハナエ)専業主婦!
「類音!ちゃんとご飯食べて行きなさいよ〜」
と言われても時間がありません。
「いらないよっ!」
そういって靴を引っ掛け家を飛び出しました。


たったったったっっ…
靴をちゃんと履いてなかったせいか走りにくいのです。でも止まってる暇なんて無い!!
ただ学校へ走ります。






私の高校、波ヶ崎高校は市立学校
男女共学です。
名前の通り海が近くにあるため潮の良い匂い…とは言い難いけど海の匂いがします。
私が住んでるのもこの波ヶ崎市
家から学校まで徒歩20分
走れば…十分でつくかな…


はあっはあっ
元々運動なんてまともにやった事が無い私が十分も全力疾走なんて出来るはずがなく、息もだえだえ


たったたた…たた…たた…走りが歩きに変わりかけた頃学校に着きました。


「此処が…波ヶ崎高校…」

高校見学には行った事があったけど生徒として行くとまた違います。


風に乗り潮のしょっぱい香りが私の鼻を通り肺にいっぱい入れてから口へ向かい出ていく
それだけの事が酷く感動するのです。

「いけないっ」
そう思って走り出そうとした時…

「きゃあっ!!」
靴をちゃんと履いてなかったのが祟ったのでしょうかおもいっきり靴ひもを踏んで倒れそうになった所を…

「おっと」
誰かが私のお腹に手を回し優しく受け止めてくれました。

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