十字架に鎖を



そう思うのに、牙を珠妃の首筋から離せない。


『貧血で死に至る人もいます。』


その言葉を脳内に反復し、やっとの思いで珠妃の首筋から離れたとき、


珠妃は気を失っていた。


目にはうっすらと涙が滲んでいる。



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