償いノ真夏─Lost Child─
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二日ぶりの学校は、何となく気だるいものだ。
この休日、妙な事が起きた所為で、家に居るのが落ち着かなかったのも確かだが。
「おはよ、真郷」
校門の前で声を掛けられ、振り返れば夏哉と、隣には小夜子が居た。
「あ、おはよう」
そう返事をすれば、小夜子も笑っておはよう、と返した。
「オレは職員室寄らないといけないから、先行くわ」
じゃあ、と片手を上げ、夏哉は真郷の隣をすり抜けて行った。
彼なりに気でも遣ってくれたのだろう。残された二人は、どちらともなく並んで歩き出した。