コノサキ×××
*PROLOGUE*
行先
19××年×月×日
時は初夏。
この物語の主人公
白鳥百合也(女)ただ今中学2年生14歳思春期真っ盛りの夏休み
今日は行きたくもない毎年恒例のボンボン野郎の親戚達が集まるキャンプの交流会。
そんなのつまらないわ
どーせ取引の話しかしない頭悪い富豪同士の話聞かされるなんてウンザリよ
こんな奴ら本当に大っ嫌い
少なくとも私にとっては最悪な一週間になるだろう。
(この時百合也は本当に違う意味での恐ろしい一週間になるとは予想もしなかった)
ブロォォォオオオオ
車内はどんちゃん騒ぎ
普段はきどってるくせにこんな所見られたら恥ずかしいとか思わないのかしら
本当変な連中ばっか。
と心の中で思っていた
親戚Aは言った
『おめーツレねーな、男でもでけたか?』
昔は良くおっちゃんと風呂入ってたんになーがはは
サイテー…
『ゆりーおじさんに失礼よ』
母は言った。
百合也はいつものように一人の空間を作り不意に窓の外に顔を向けた
…
…
…
バッ!
百合也は景色と睨めっこするかのように窓を覗き込んだ
『おーゆりーどーしたかー羽のついたウサギでもいたかー』
百合也は見た。
『※警告※この先日本国憲法通じず』
と言う看板を。
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