『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
「だって……アルの様なオーラを持っていない アルだったら絶対にわかるから」


その答えにフェリクスのフリをしているアルフォンスは吹き出しそうになった。


絶対に分かる……ね……。


自信を持って言うリンをこのまま抱き上げて部屋に戻りたくなる。


そしてベッドの上で……。


咳払いでごまかし笑いをこらえていると、リンが歩き始めた。


リンはアルが見つからなくて少し焦っていた。


パーティーに出てからもう30分以上経っている。


早くアルを探さないと……今日のフェリクス、ちょっと変……変なのは私か……。今日はやけにフェリクスを意識しちゃう……。


フェリクスが側にいるおかげで男性から声がかからないのは助かっている。


私がアルを見つけられていないってことは、アルもまだ私を見つけていないってことだよね?


先に見つけなきゃ♪頼みごとがあるんだもん♪


頼みごとを思い浮かべたリンの顔に笑みが浮かんだ。


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