わたしとあなたのありのまま ‥2‥


「誓うよ。
 もう二度と、ほのかの前には現れない」

 自宅前まで来ると、冬以が意を決したようにそう言った。
 途端、私の胸はギューッと誰かに鷲掴まれたように痛む。
 内臓も何もかも縮こまってしまったような、そんな不思議な感覚。

 息も苦しくなった。


 冬以と会えなくなることが嫌なのだと、そう気付くのに数秒もかからなかった。


「ねぇ、上がってく?
 お茶とお菓子ぐらい出すよ」

 とんでもないことを口走っているとわかっていた。
 けれど、どうしても今、冬以とサヨナラしたくなかった。

 冬以のことが好きな訳では決してないのだけれど。
 このまま冬以に帰られたら、もう二度と会えない気がした。

 冬以は、もう決して私に会いには来ない。


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