わたしとあなたのありのまま ‥2‥
それは本当に触れたか触れないかの位置で。
触れたかもしれないし、もしかしたら吐息が撫でただけかもしれない。
本当に酷く曖昧な感触だった。
すぐにトスンと左肩に何かが落ちて来て、驚いて目を開ければ、田所のサラサラした黒髪が私の頬に触れていた。
田所は私の肩上に顔を伏せたまま、
「ごめん」
小さくポツリと謝った。
「いいの、いいよ、大丈夫」
田所が何に対して謝っているのか、はっきりとはわからなかったけれど、弱々しく震える大きな背中をそっとさすった。