魅惑のプリンスと最後の歌声

椿は悲しそうな夏希に気づいているのか気づいてないのか、


私にベタベタしてくる


「……いりません」


「ふっ……遠慮しなくていいからさ?ほら、あ~ん」


椿は私の口元にスプーンを近づけてきた


「っ!いりませんから!」


私はそのスプーンを思いっきりよけた


「ふーん……そんなに嫌なら俺の口移しで食べさせよっか?」


………口移し!?


意地でもそんなことさせない!!


…いくらなんでも夏希が可哀想過ぎる



「口移しが嫌ならあ~んってしてよ?」







< 27 / 45 >

この作品をシェア

pagetop