トランキライザー

 荷物をテーブルの上に置き、椅子に座り二人を眺める。気分が悪い。冷静に装っているけど実際イラついている。

「つぐみ、おまえも服着な」

 ベッドに座り込んでいる彼女に声をかける。その言葉を聞いて、彼女は頷き、下着をつけはじめる。

「あ、あの」

 着替えの終わった男が、おどおどと俺の顔色を伺いながら声をかけてきた。

「すみませんでしたーっ」

 おやおや。今回の男は体育会系な感じだね。五月蝿い。
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