トランキライザー

「あっ、理沙さんお久しぶりです」

 席へ案内したあと、二人が少し何かを話し始めた。俺は注文の入ったホットサンドを作り始める。

 彼女が来たからと言って俺は会いには行かない。本当なら会いたくないし、見たくもない。でも、顔を見れて少し安心した。なんでなんだろう・・・。

「注文入りました。キャラメルマキアート1つ」

 理沙ちゃんが注文を言う。きっと、この注文はつぐみだ。

「はーい」

「圭斗、何かあった?」

 おまえもか。

「いや」

 聞かないでくれ。それも優しさだろ。
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