誘い月 ―I・ZA・NA・I・DU・KI―



「ぁあっ、ありがとうございますっ…!それで、私も、あの…新様にお借りしていた服を…。」

『あっ、ありがとー。洗濯してくれたんだ?』

「もっ、勿論!」


紙袋から新様に借りた服を出して渡した。

洗わないで返すなんて、無礼すぎる…!

洗濯からアイロンまで、丁寧にさせていただきました!


『…ぁ、あゆみんの匂いがする。』

「ッ!!」


なっ…!!

なんて大胆発言をッ!


『そういえば、あゆみんって香水とか付けてるの?』

「ぃ、いえっ…!基本はあまり…。ボディミストくらいですかね…。」


香水は…ちょっとキツイし…。

ボディミストならなんとか…。

今日も、少しだけボディミストを付けて来たし、


『だよねー。俺もね、香水の匂いはちょっと苦手なんだよね。きついんだよ、香りが…。』

「分かります…。」

『分かる!?さっすが、あゆみん!分かってるねー。』

「ぃ、いえっ、それほどでも…///」


新様の笑顔が…、

まっ、眩しすぎる…っ!

直視できません!




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