‡3姉妹の恋‡【幸せになりたい私たち】

私とは
反対方向のアパートなのに
送っていくという宗の親切を
断ったけど
大通りまで一緒に出て
タクシーのりばまで行ってくれた


その間
私は宗の前を歩き
悶々と
今後の対策を考えていた


タクシーのりばの列にならび
宗は隣にいてくれて
たわいもないことを話してくれてたけど
私は相槌しかうってなかった


「一華、次だぜ」


そっと、私の手を引いて
近づいてきたタクシーまで
付き添ってくれた


後部座席に乗り、ドアが閉まる


私はパワーウインドゥのボタンを押し
窓を開けた


「宗、ありがとね
じゃー、また明日」


軽く宗に手を振る


「あぁ、気を付けてな

あんまり、考え込むなよ

じゃぁ、明日な」


「うん…」


視線を宗から前に戻し
運転手さんに行先を告げると
静かに走り出した



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