【短編】未亡人の彼女と高校生の僕


「ごめんなさい。僕は何も」


「そうですか。すみません、ありがとうございました」


「いえ。お力になれず申し訳ないです」


「いえ、こちらこそ呼び止めてすみませんでした」


「すみません。では」


僕は軽く会釈して、またペダルを漕いだ。


夕暮れ時に女性をあそこに置き去りにすることに少し抵抗を覚えたが、どうすることもできないので僕はそのまま帰路についた。





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