《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「千夜ちゃんにしてみれば、
付き人の雑用なんかより、
もっとモデルの実践になる
ことやりたいんじゃないの?」



質問というより確認のような
感じでそう聞かれたけど、
あたしは返事に詰まって
しまった。



正直なところ内心では、

“付き人の仕事がろくに
こなせてないのに、モデルの
レッスンになんて進めるの
かな?”

って不安が渦巻いてたり
するから。



「やりたいというか……
その辺りは、洸さんに
お任せっていうか……」



曖昧にそう答えると、
今度はリュージさんが、


_
< 172 / 480 >

この作品をシェア

pagetop