《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「なんだ? 文句があるのか?」



「いえっ、そんなことは……」



ただ、まだエミルさんにも
色々注意されてる段階だから、
ちょっと恥ずかしいなぁと
思ったんだけど……。



(まぁ、恥ずかしがってる
場合じゃないか……)



洸さんがさりげなく見守って
くれてるのは、昼間のことで
わかった。


あたしも少しくらいは、
成果を見せなきゃ。



「一緒に行けばいい。
もう少し待ってろ。

――彰、いいよな?」



「もちろん」



瀬戸さんの快諾を受けて、
洸さんはサッサと自分の
荷物をまとめ始めた。


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