君は狼、(仮)


走って走ってたどり着いた場所は屋上だった。


幸いそこには誰もいなかった。


フェンスの方まで歩き
フェンスにもたれかかり腰を下ろした。


口を開けば出てくるのはため息と何やってるんだろう、と言う自嘲的な言葉。


何回目か分からない溜息を吐き終えた時
キー、バタン
静かな屋上に、古いドアのきしむ音が響いた。


< 84 / 90 >

この作品をシェア

pagetop