俺様幼なじみは婚約者!?
優牙Side

“ありがとうっ!明日はお弁当作るね”
俺はその言葉に反応した
俺ってこんな単純だったか?
多分夢華限定

仕事の話をしながら朝食をとって食器を俺が片付け洗った

朝作って貰って何もしねぇのはそのうち夢華がキレて立場を無くならないようにな・・・・・・
一回餓鬼の頃にマジギレさせ“お嬢様”の面影なんて一ミリ足りとも無かった
今思い出しても寒気がする

俺達は家を出て、学校に向かった
社長になる前まで普通に一緒に行ってたし違和感なんて無い
寧ろ一人で登校していた方が違和感を感じた

「ゆーが」
「ん?」
「優牙とこうして二人で登校するのって久しぶりだね」
「そうだな」

こいつも同じ事を考えていたんだな
なんか、どーでも良いことでもこいつといる時間が俺にとって幸せなのかも知れない

俺はそこまで、こいつに溺れていた証拠なのかもな
くくっ・・・・・・笑えてくる
俺を変えた幼なじみは俺の感情まで変えやがった
「いきなり笑ってどうかした?」
「あ?なんでもねぇよ。思い出し笑いだ」
「え?いつの?」
「餓鬼の頃だよ」
適当な言い訳をつけその場を凌ぐ
でも、マジで思い出した
夢華との楽しかった思い出・・・・・・
笑いあった日の事
初めて夢華に会った日の事を・・・
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