専属SPは俺様王子

｢ってことで｣


そう言って俺は莉緒から離れ、
莉緒の部屋のﾄﾞｱに手をかける。


｢ちょっと、入らないでよ…。｣

｢言ってなかったっけ？
俺の部屋、莉緒の部屋通らねーと
入れねーんだよ｣

｢冗談言わないでよっ!｣


俺はそんな莉緒の言葉を無視し、
部屋に入り、すたすたと歩き、
奥のﾄﾞｱに手をかけ、俺の部屋に入る。


｢冗談なんかじゃねーから｣


俺は、振り返って莉緒に言った。

ってか、驚きすぎだろ…。


本当は莉緒の部屋に入らなくても
入れるんだけど…。

莉緒の部屋は、護衛される人
専用の部屋で、その人についた
専属SPは、すぐ対応できるように
部屋が繋がってるわけ。


｢じゃ、約束だからな｣


そう言って俺は部屋に入った。