愛する人。




 酸素が行き届かなくて頭が働かない。



 それでも……


 彼の手が、息が

 私を狂わせる。






 ―――私は全身で


 歓喜に震えた。






 ああ……


 私はこの胸の気持ちの名前を知ってしまった……。





 彼の首に腕を回す。




「愛してる……」




 どうして彼と離れていられた?


 彼の事をこんなにも求めていたのに。



 彼が居ないと、息も出来ない。





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