愛する人。






 帰り道。


 車が信号で停車し、ふと左を見る。そこには可愛いケーキ屋があった。


 ……買っていこう。


 ハザードランプを付けてケーキ屋へ入った。



 店員に何がおすすめか聞きながら彼女と自分のを選ぶ。……俺甘いの苦手だけど。

 それでも、彼女が笑顔で食べる姿を見たい。


 その姿を想像しながら車に乗り込み、マンションへ急いだ。





 エレベーターに乗りながらニヤニヤ。

 彼女は帰ると必ず『お帰りなさい』とパタパタ走って出迎えてくれる。エプロン姿で。



 いつも抱きしめたい衝動を抑えるのが大変だ。


 きっと今日もそうだろう。




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