暴走族と4才児!~second~
「…………………………………何だ、この女」


星龍の総長らしき人が、私を見つけるなり眉を潜めてそう言った。


「あ、聞いてくださいよ奏斗(カナト)さん!この子、“あの”星龍のお姫様なんですよ!!」


星龍メンバーの中の1人が言った言葉に反応したのは、総長の奏斗さんではなく副総長の人だった。

「えっ、君がお姫様なの?!俺は、『星龍』17代目副総長の橋田修太(ハシダシュウタ)、よろしくね!」

「えっ、あ、佐藤理央奈です!よ、よろしくお願いします…」


なにがなんだか、とりあえず私も自己紹介をして、差し出された手を握った。


< 51 / 116 >

この作品をシェア

pagetop