性悪彼氏
菻子を見つけて腕を引っ張る。
「っ!?」
引っ張って顔を見れば菻子の目からは涙が溢れていた…。
な、んで……?
その光景に俺は驚いてしまった……。
「きょ……や…?」
菻子は俺の名前を呼ぶ。
「お前……なに泣いてんの…?」
そう言えば、菻子は急いで涙を拭う。
「…どうしたんだよ……?」
そう言うと…
「…か、彼女の……とこ戻りなよ…」
彼女…?
さっきの女が?
………違う…
あんなやつ彼女じゃねーよ……。
「…さっきの彼女じゃねーから……。」