22歳で逝ったあなたへ
なのに一度もでてこない。

誰の夢にも、でてきていない。

笠井は私達に何か伝えたい事はないんだろうか。


なんかさぁあたしは、まだ全然実感ないよ。
変かもしれないけど死んだ事を認めたくないっていうか…うまく言えないけど。

私は思っている事をみんなに伝えた。


みんなも実感なんてないと言った。

今は、ただ声が聞けない事が一番辛いと。

笠井は、きっと今、この場所にいるのは間違いないんだけどさ…


そこに座ってるんだろうけどさ…


会いたいよ…


私は泣きながら、その言葉を口にしてしまった。


みんな、せきをきったように泣きだした。


みんな一緒だった。

俺さぁ笠井が死んだのに、普通に笑えるんだけど…
どうなんだろ。これ…


私と同じだと思った。


みんな苦しんでいた。
笠井のいない事に。
自分が笑える事に。


たくさんたくさん泣いた。
みんなで泣いた。

でも、みんなで泣いたら、ちょっぴり気が楽になった。

落ち着いた。

きっとさぁ、今、笠井が、ここにいたら、こう言うよね

ってか、おまえら泣きすぎだろ!


って言いそう!
マジ言うね

私達はみんなで笑った
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