恋愛模様【短編】
第五章 休日の予期せぬ…
日曜日


昼下がり



「いってきまぁすっ」


百合華は、
愛犬のマロンをつれて散歩に出かけた。



「いい天気だねぇ~マロン~♪」


快晴の下

眩しい陽射しに手をかざしながら
散歩道を歩いてゆく。


幼い頃に遊んだ公園を目指しながら、
百合華は、

よく一緒に遊んだ男の子のことを思い出していた。


いろんな思い出が蘇る。

砂場で作ったトンネルの山

かけっこしてはしゃぎまわって


銀杏の葉っぱも拾ったね…




― 矢崎くん… ―




いっつも一緒に遊んでた男の子



二人で

いっぱい笑って …




― 大きくなったら

結婚しようね ―



「あっ…」



不意に思い出し、

百合華は
恥ずかしくなった …



― 懐かしい、な… ―
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