恋愛模様【短編】

第二章 再会

その頃…百合華は

―――…



「あぁ～
懐かしいなぁ～」


幼い頃に遊んだ公園を
見渡していた。


「百合華、
覚えてるの？」

「うん。覚えてるよ、
お母さん」


百合華は、

幼く遊んだこの公園とともに、

よく一緒に遊んだ男の子のことも
思い出して、懐かしむ。


「矢崎…くん」

「ん？」

「あっううんっ、
なんでもない」



家族とともに

百合華は、


六年振りに

この場所に戻ってきていた。