獣恋道-恋はいつでも獣道-



「え…いじくん…」


名前を呼んだ。何のため?
あたしは…認めていいのかな。

彼氏の…弟を好きになりかけているって…




「もっと、呼んで」


そう言って、あたしのバスローブに手をかけた。

スルリと解かれたそれに、慣れていることを実感させられる。


もうどうにでもなれ。



そう思ったとき、無機質な機械音が鳴った。


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