獣恋道-恋はいつでも獣道-


「ほんっと篤志と正反対!どうせ遊びまくってんでしょ」



「そーだよ」



まじチャらい。
こんなのが篤志と同じ血を分けた兄弟ですって!?

冗談じゃない。

不覚にも一瞬ときめいた自分が恥ずかしい!!





「まっあまりにも耐えられなくなったら、俺んとこ来れば。嫌ってほどシてやるよ」




「はあ!?ふざけんな!!」



あたしの投げた枕はバタンと閉まった玄関のドアによって力を失った。



篤志・・・早く帰ってきて・・・

あんな弟と会うの二度とごめんだよ。



なのにどうして・・・?

さっき近づいたときに香った甘い香りが、あたしを支配してる。




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