おいちゃんまだまだ大丈夫と水道の蛇口
俺は、手首を見た銀色の安ぼい光が鈍く光っていた。

『きっかけ』

俺は、思い切って言った。

「今野さん今度食事でも行きませんか?」

今野さんは、驚いた顔をして答えた。

「え?はい。嬉しいんですけど子供がまだ小さいんですよ。
都合がなかなか、合わないんですよ。」
今野さんの困惑した顔を見たら俺は、申し訳なく思った。

「すいません。いきなりでしたね。
デリカシーがなかったですね。」

「そんな事ないですよ。
子供がまだ小さいからで本当に嬉しいんですよ。」

今野さんは、微笑んだ。

素晴らしい表情に俺には見えた。


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