狼様の愛のカタチ理論【番外編】



「ご…ごめん…ね」


とにかく謝って、機嫌を取り直して欲しくて


聞こえるか、聞こえないかの声で言うと


扇李の眉が微かに動き、視線だけ私に向け再び反らされる


「…」

…はぁ、これはダメだ。きっと当分は許してくれない


てか…だいたい、そんなに私が遅れたのが気に入らないなら一緒にここに来れば良かったのに


なんて、それは理由があってダメだとは分かるけど


理不尽な怒りにいい加減私だって納得いかなくて…扇李から顔をそむけ



なんとも言えない雰囲気が漂うと、突然フワッといい香りがして


それと一緒にある人が私達の前に立ちはだかった



」.
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