キミは嘘つき蝶々
「別に俺は困んねーし
お前もいちいち俯かないで、堂々としてればいいんじゃね?」
「……でも、私と片桐くんでは人種が違うというか」
「差別かよ」
「え?
いえ、片桐くんじゃなくて、
私が……」
「勘違いしてるようだから言っとくけど」
戸惑ったように言いかけた、森口の言葉をさえぎって、オレは彼女を見た。
「俺は美人を連れて歩くのがステータスだとは思ってねーから」
自分の価値を、連れや持ち物で決められるなんて馬鹿げてる。
「何故なら
俺自身がステータスだからだ!」
親指を立て、
バーン!
と効果音がなりそうな勢いで言い切ると、森口はぽかんと口を開いて俺を見た。
「………そ、そうですか」
なんだ、そのイマイチ薄い反応は?
むっとして唇を尖らせる。
森口は眉を下げて
「ぷ」
と吹き出した。
「片桐くんて意外と面白い方なんですね」
言いながら彼女は笑いを堪えるように、肩を揺した。
…………おい、
今の言葉のどこらへんに笑いのポイントがあったんだ?
ぶすっとしながらも、俺は森口を横目に見て、頬を緩めた。
「笑ってんじゃねーよ」
わざと不機嫌な声をだして、顔をしかめる。
お前もいちいち俯かないで、堂々としてればいいんじゃね?」
「……でも、私と片桐くんでは人種が違うというか」
「差別かよ」
「え?
いえ、片桐くんじゃなくて、
私が……」
「勘違いしてるようだから言っとくけど」
戸惑ったように言いかけた、森口の言葉をさえぎって、オレは彼女を見た。
「俺は美人を連れて歩くのがステータスだとは思ってねーから」
自分の価値を、連れや持ち物で決められるなんて馬鹿げてる。
「何故なら
俺自身がステータスだからだ!」
親指を立て、
バーン!
と効果音がなりそうな勢いで言い切ると、森口はぽかんと口を開いて俺を見た。
「………そ、そうですか」
なんだ、そのイマイチ薄い反応は?
むっとして唇を尖らせる。
森口は眉を下げて
「ぷ」
と吹き出した。
「片桐くんて意外と面白い方なんですね」
言いながら彼女は笑いを堪えるように、肩を揺した。
…………おい、
今の言葉のどこらへんに笑いのポイントがあったんだ?
ぶすっとしながらも、俺は森口を横目に見て、頬を緩めた。
「笑ってんじゃねーよ」
わざと不機嫌な声をだして、顔をしかめる。