恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
理恵を見るとやっぱり。というような顔をしていた。
「もう!翡翠!
離して!」
と言う珠莉。
楽しくて仕方ない。
「ごめん、ごめん」
俺は謝ったけど、離しはせず、頭を撫でた。
「見てて呆れる」
と、理恵はため息をついた。
しばらくして輝秋と颯が社長室に来た。
珠莉と俺を見ると、最初は驚いた顔をして、その後笑って"やっとか"と呟いていた。
どうやら、三人とも俺達が両思いだったのはわかっていて、知らなかったのは、珠莉と俺だけだったらしい。
なんか微妙な感じだ。
それから珠莉に頼まれ離すと、珠莉は理恵達三人のところに行きソファーに座らせてた。
俺も珠莉の後を付いていき、珠莉が座ろうとしていたソファーに先に座り、また膝の上に座らせた。
「なんでこうなるの?!」
「席足りない」
「翡翠は仕事しとけばいいでしょ」
「今はすることない」
嘘だけどな。
少しでも近くに居たいんだよ。