恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
*翡翠side*
なんか妙に胸騒ぎがする。
なんでだ?
珠莉………?
気になって家に電話をした。
PRRRRR
何度かけてもコールは鳴り止まない。
家を出ることはないはずだけど………
でももし、出て行ってたら………
「ごめん、家に戻る」
「翡翠?!」
理恵の声を無視して社長室を飛び出した。
家まで車を飛ばして帰った。
信号で止まってるときも電話をかけたけど、やっぱりでない………
珠莉………
何があった?
マンションに着き慌てて車を降りて中へ入る。
こんな状況だとオートロックも面倒だ。
エレベーターへ乗り、最上階へ向い、家の鍵を開ける。
「珠莉!」
扉を開けた瞬間、中へ飛び込む。靴も脱ぎ捨てて。