恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
二人で一緒に果てて、翡翠に抱きしめられ、徐々に身体と脳が戻り始めたとき、ふと思った事を聞いた。
「ねぇ……そう言えば翡翠の誕生日っていつ?」
「俺の?」
「うん」
お返ししたいし。
「いきなりだな。
俺は7月14日だ」
「7月か」
まだ結構先だね。
というかお返ししたいけど、わたしお金持ってない。
それまでにどうにかしてお金貯めないと。
「翡翠、指輪ありがとう」
「どういたしまして。
左手のここは空けとけよ?」
そう言われて指されたのは薬指。
「いつか絶対俺が買ってやる」
それって…………
「返事は?」
「うん、あけとく!」
そう返すと、唇に熱い熱いキスをされた。
絶対約束守ってね!