雨宿り
また次の日の昼休み
「美桜、おい美桜」
へっ?
あ、私…お弁当食べて、ぽかぽかお日さんが暖かいから寝てたみたい。
「うん、渉…どうしたん?」
「それ俺の台詞やん」
「えっ?」
渉を見ると、えらい真面目な顔してる。
「この頃、変やで。授業中もうつらう つらしてるし。今も寝とったやろ?授業終わったら飛んで帰るし…何かあったんか?」
ドキッ!
「何もないよ。ちょっと家の手伝い頼まれてるから急いでるだけ」
「ほんま?」
「う、うん。渉が心配することあらへ んから…ごめんな。もう何日か先に帰るけど大丈夫やから…授業中、寝てた ら起こしてや」
「あぁ」
あんまり納得してへんような顔やな。
そやけど…
渉、ごめん!
午後の授業も半分居眠りしかけてたのを渉に突かれて起こされる。
はぁ~私、疲れてんのかなぁ。
授業が終わり
「渉、ありがとうね。じゃあまた明日」
「おい美桜」
「ごめん」
渉を振り切って教室を飛び出した。