その日、地球は滅亡した


とりあえず、ここはどの時代なのか把握しようと思った。

空地を見る限り、自分達がいた世界とあまり変わらないように見える。

「ここが何年なのか聞いてみようよ。」

未空の言葉に頷き、2人は空地を出た。

少しだけ町並みが変わっている事に気づき、心晴が辺りを見回す。

その隣で未空が目を見開いた。

「あの人っ、」

「未空!?」

未空は誰かを見つけたらしく、突然走り出した。

慌ててその背中を追いかける。


「待ってください!」

未空は大声をあげた。

その声を聞き、歩いていた女性は立ち止まる。

そして振り向いた。

「ッ、どうして、」

未空を見るなり、女性は目を大きく見開き驚く。

追いついた心晴は状況が把握できず2人を見比べた。

「どうしてここにいるの!?心晴は!?一緒じゃないの!?

やっぱり、未来がっ...、」

女性は泣きそうな表情で未空を見る。

その隣で戸惑っている心晴に視線を向けると、女性は真剣な表情を見せた。


「...私、あなたに聞きたいことがいっぱいあるんです。」

「場所を、移動しましょう。」

女性は静かにそう言う。

「未空、知り合いか?」

心晴が問えば、未空は頷いた。
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