その日、地球は滅亡した

消えゆく記憶








未空は、カドクラ会社の客室のソファーに座っていた。

目の前には2012年の父親がいる。

(意味わかんない。)

未空は混乱していた。何かを思い出そうとすると激しい頭痛が彼女を襲うのだ。


(私、どうしてここにいるの?)


「未空、大丈夫か?怪我はないか?」

「うん、私は大丈夫だよ。...お父さん、だよね?」

「ああ。」

「ねえ、さっきの爆発は何?どうして私は2012年にいるの?私、どうやってここに来たの?」

素直に疑問を口にすれば、友哉は困ったように首をかしげた。

「...分からない。」

「...。」


心にぽっかり穴があいてしまったような感覚に戸惑う。先ほど、上空で爆発したものはなんなのだろう。どうやら友哉もわからないらしく、部下に調べさせているらしい。



暫くすると、ノック音が響いた。友哉が返事をすると、「失礼します」と言い部下が入ってくる。

「何かわかったか?」

「爆発したのは球形の機械のようです。機体のパーツに、我が社のロゴがつけられていました。社長、何かご存じですか?」

「...知っている気もするが、ダメだ。何故か思い出せないんだ。」

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