その日、地球は滅亡した

└優しい少女と不思議な青年












眩しい。

布団をかぶって光を遮ろうとして、それを探すが無い。

「...んあ。」

間抜けな声をだして、俺は目を開いた。

「ふぁあ。」

欠伸をしながら起き上り、辺りを見回す。

場所は公園で、どうやら俺はベンチに座ったまま寝てしまっていたらしい。

「あれ、俺、公園に来たっけ?」

家にいたはずなんだけど、と思いながらも立ち上がる。


それにしても妙な夢を見た。

家族が死んで、町中滅茶苦茶になって、それで。

(俺も死んだんだっけ?)

嫌な夢だ。たとえ夢だとしてももう二度とあんな怖い思いはしたくない。

とりあえず、なんでここにいるのかわからないけど家に帰ろ。


家に向かって歩き出した時だった。

「あの!」

と背後から声をかけられる。

振り向けば、そこには何処かで見たことのある女の子が立っていた。

「もう大丈夫なんですか?」

「へ?」

「さっき、そこで倒れているのを見つけたんです。」

そこ、と言って女の子は砂場を指さした。

___マジで?


「大丈夫だけど...君、誰?」

「未空って呼んでください。」

未空(みく)。

そう名乗って、彼女は微笑んだ。
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