仔猫を拾った王子様



那李…

あたし、どうすればいい…?

ううん、那李だったらどうする…?


「お…お招き頂き、あ、ありがとうございます」



那李がどうするかなんて分かんない。

でも、挨拶は礼儀だから。



「長谷川から、何か聞いたかな?那李の話を」



首を縦に振った。


あたしだって馬鹿じゃない。

どうせもう知ってるんだ、那李に婚約者がいることをあたしが知ってるってこと…



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