仔猫を拾った王子様



一瞬だった。


私の腕を握っているお父さんの腕の力が弱まって、その隙に腕をまわして、歩いてきた方向に走った。

上手く走れないけど、お酒のんでフラフラなお父さんよりは速い。


――――まるで、あの日のよう。





走ったら、またひいてくれてもいい。



だからお願い。


私をまた………、






拾って……。
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