ここにある
横たわったまま、どうぞと言うように両手を広げてみせた。

自分を襲った得体の知れない人物に、身を差し出す選択をした自分が

情けないやら哀しいやら…

どうにでもなれと思うのに、かたく閉じたまなじりから

熱いしずくがこぼれた。


< 171 / 281 >

この作品をシェア

pagetop